日本のIT業界で女性として働き続けることは、皆さんがその言葉から想像する以上に、容易ではありません。正直言うと、闘いと選択と決断の毎日です。
私がIT業界で仕事を始めたのは30歳の時でした。小さな会社で、「一般職」として採用されました。実は入社した時に私が「一般職」というポジションだとは知らず、その後社長に「男性と同じように働きたいの?」と聞かれ、「もちろんです」と回答した時から、私のジェンダーとの闘いが始まりました。
あれから15年経ち、私が働く環境は驚くほど改善しました。その一つの理由は、私が歳を取って、充分にキャリアを積んだこと。もう一つの理由は、理解ある上司とチームメンバー(全員男性)に囲まれて仕事をできていること。最後の理由は、日本社会が現在「ダイバーシティー」にフォーカスしていること。(ここで言うダイバーシティは主に女性活躍推進のことですが)
それでも、まだ、半年に一度くらいは、社内外関わらず、屈辱と感じたり、ジェンダーハラスメントだと騒ぐ事象が起こります。
初めて私がパロアルトネットワークスのインタビューを受けた時に、Sr. HR Business Partnerの女性の方に、その話をしました。(当時ジェンダーを感じるような出来事の真っ最中だったので)。彼女は私に、何歳になったって、その彼女でさえ、未だにそう感じることに対面すると話してくれました。それは、私たちが今後もずっと向き合って行かなくてはいけないことだし、だからこそ、サポートして行くから、と言われて、私はパロアルトネットワークスへの入社を決めました。
日本のIT業界で、特に外勤営業として働いている女性が極端に少ないからこそ、私たちはみんな、自分の前を歩いてくれているロールモデルが必要だと感じています。彼女たちは、私たちを導いてくれるし、私たちが自分のキャリアを達成することにフォーカスさせてくれます。私は私より若い世代の女性たちのロールモデルになりたいとずっと思っていますし、パロアルトネットワークスで働くことで、そうなれると信じています。